妖怪が刻まれた事典 妖怪が集う遊宴  はてなの虹
貝吹坊 (かいふきぼう)

 岡山県に伝わる妖怪。

 

▲古城墟。熊山の項嶺靈山寺の廢地なり。
(中略)
 此山國中最一の大山なり。香々登二村・大内・伊部・弓削・勢力・千體・奧吉原・小中山・小畑山等すベて十村に誇る。其周り四里余。城址は其一峯也。尤高山なれば異産多く、魑魅山精の類亦あり。土民貝吹坊と云ものあり。其聲梵貝を吹くが如し。其所在を定めず其貌をしらず。

『東備郡村誌 巻之四 和気郡』 松本亮

* * *

カイフキボウ 備前和気郡の熊山古城址に居たというもの。声は法螺の貝を吹くようで在りかを知らず、その貌を見た者も無い。土地では貝吹坊と呼んで居た(東備郡村誌巻四)。

「妖怪名彙」 柳田國男 1938・1939

参考文献

本 『妖怪事典』 村上健司 毎日新聞社 2000

 

引用文献の底本

本 『吉備群書集成 第貳輯』 吉備群書集成刊行会 1921
本 『妖怪談義 (現代選書)』 柳田國男 修道社 1956
本 『妖怪談義 (講談社学術文庫)』 柳田國男 講談社 1977

 


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