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金の神の火 (かねのかみのひ)

 愛媛県に伝わる妖怪。

 

カネノカミノヒ 伊予の怒和ぬわ島では大晦日の夜更に、氏神様の後に提灯のような火が下り、わめくような声を聴く者がある。老人はこれを歳徳神が来られるのだというそうである。肥後の天草島では大晦日の真夜中に、金ン主という怪物が出る。これと力くらべをして勝てば大金持になるといい、武士の姿をして現われるともいった(民俗誌)。多くの土地ではこれは一つの昔話だったようである。夜半に松明をともして澤山の荷馬が通る。その先頭の馬を斫れば黄金だったのに、気おくれがして漸く三番目の馬を斫ったら、荷物は全部銅銭であって、それでも結構長者になったなどといって居る(吾妻昔物語)。

「妖怪名彙」 柳田國男 1938・1939

参考文献

本 『妖怪事典』 村上健司 毎日新聞社 2000

 

引用文献の底本

本 『妖怪談義 (現代選書)』 柳田國男 修道社 1956
本 『妖怪談義 (講談社学術文庫)』 柳田國男 講談社 1977

 


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