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坊主火 (ぼうずび)

 石川県に伝わる妖怪。

 

○坊主火。陰火なり、石川郡高尾村に油売あり、生前其油を鬻ぐに桝底に鬢附油を練り、以て實量を減ぜしが故に、死後罪を償うが為に来るなりという、初め此火の見ゆるや、鶴来方向より数百の火光列を作り、手取川の対岸なる広瀬河合を経、出合の辺より鳥越城山に登る、此時次第に其数を減じて一直線状を為し、遂に一団となり上空に消ゆ、里人屡々之を見るという、

『石川県能美郡誌』 石川県能美郡役所 1923

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ボウズビ 加賀の鳥越村では坊主火という火の玉が、飛びあるくことが有名である。昔油を売る男が悪巧みをして鬢附けを桝の隅に塗って桝目を盗んだ。その罰で死んでからこの火になったといって居る(能美郡誌)。しかし油商人なら坊主というのは少しおかしい。

「妖怪名彙」 柳田國男 1938・1939

参考文献

本 『妖怪事典』 村上健司 毎日新聞社 2000

 

引用文献の底本

本 『石川県能美郡誌』 石川県能美郡役所 1923
本 『妖怪談義 (現代選書)』 柳田國男 修道社 1956
本 『妖怪談義 (講談社学術文庫)』 柳田國男 講談社 1977

 


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