妖怪が刻まれた事典 妖怪が集う遊宴  はてなの虹
火取魔 (ひとりま)

 石川県に伝わる怪異。
 蟋蟀橋の傍を通ると、持っていた提灯の火が細くなる。そして、通り過ぎると再び明るくなると云う。

 

ヒトリマ 火取魔という名はただ一つ、加賀山中温泉の例が本誌に報告せられたのみであるが(民間伝承三巻九号)、路傍に悪い狐が居て蝋燭の火を取るという類の話は諸処にある。果してこの獣が蝋燭などを食うものかどうか。或は怪物の力で提灯の火が一時細くなるという石川県のようないい伝えが、他にもあるのでないかどうか。確かめて見たい。

「妖怪名彙」 柳田國男 1938・1939

参考文献

本妖怪事典』 村上健司 毎日新聞社 2000

 

引用文献の底本

本妖怪談義 (現代選書)』 柳田國男 修道社 1956
本妖怪談義 (講談社学術文庫)』 柳田國男 講談社 1977

 


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